国土地図株式会社

地図投影(図法)の分類Ⅰ

地図投影 Map Projection

 

地図投影は地図投影法、または図法ともいいますが「図法」という名称は一般に個々の地図投影の具体的な名称を指すときに用いられます。
地図投影はその対象になる地球の形を回転楕円体として取扱い、その地球常数として、日本ではGRS80楕円体が使用されています。
しかし、特に精密な地図を作成する場合を除いて、地球を球として取扱うことが説明のうえでもわかりやすいので、本ページでは特に説明のない限り地球を球として解説をすすめてまいります。

 地図投影の分類

1.投影面の種類による分類
 ⅰ直接平面に投影する場合

方位図法 Azimuthal Projection

azimuthal

 ⅱ円筒に投影したのち平面に展開する場合

円筒図法 Cylindrical Projection

cylindrical

 ⅲ円錐に投影したのち平面に展開する場合

円錐図法 Conical Projection

conical
 

2.投射・非投射・擬の分類
 ⅰ投射図法 Perspective Projection

1点に光源を置いて地球表面を投影面に投影すると考えた図法です。 ---> 自然投影
光源の位置により、さらに次のようにわけられます。
 (a)地球の中心に光源をおく

心射図法 Gnomonic Projection

gnomonic

(b)投影面の正反対の地球表面に光源をおく

平射図法 Stereographic Projection

stereo

(c)投影面の正反対の地球表面の延長方向無限遠から投影するもの(平行光線による)

正射図法 Orthographic Projection

orthographic

(d)光源が地球内にあるもの

内射図法 Internal Perspective Projection

internal

(e)光源が地球外にあるもの

外射図法 External Perspective Projection

external

 ⅱ非投射図法 Non-perspective Projection

ひずみを除去するため、投射図法を改良して投射図法における性質の一部を残し、他の部を計算等によって決定して作図する図法です。 ---> 条件投影

 (a)特定の方向の距離が正しく表される

正距図法 Equidistant Projection
すべての距離が等しくなるわけではありません。等しくならない線が多数あります。

 (b)どんな区画の面積も正しく表される

正積図法 Equal-area Projection

(c)地球上の2方向の角がこれに対応する図上の角に等しく表される

正角図法 Conformal Projection

 ⅲ擬図法 Pseudo Projection

投射図法、非投射図法に、さらに条件を与えて導いた図法です。

 

3.投影面のおき方による分類
 ⅰ投影面が地球と接する場合

接方位、接円筒、接円錐
接点または接線に沿って正距となります。

setsu1 setsu2 setsu3

接方位

接円筒

接円錐

 ⅱ投影面が地球と交わる場合

割方位、割円筒、割円錐
交線に沿って正距となります。交線は1つまたは2つできます。

setsu1 setsu2 setsu3

割方位

割円筒

割円錐

 ⅲ投影面が地球と離れている場合

実際には用いられません。

 

4.投影面の軸(投影軸)と地軸との関係位置による分類
 ⅰ投影軸が地軸と一致する場合

正軸法 Normal Aspect;Normal Case
極投影(Polar Case)ともいいます。
(方位図法では投影面に対し、地軸が垂直になります)

seijiku1seijiku2seijiku3

 ⅱ投影軸が赤道面と一致する場合

横軸法 Transverse Aspect;Transverse Case
赤道投影(Equatorial Case)ともいいます。
(方位図法では投影面と赤道面が直交します)

yokojiku1yokojiku2yokojiku3

 ⅲ上記いずれにも属さない一般の場合

斜軸法 Oblique Aspect;Oblique Case
地平投影(Horizontal Case)ともいいます。

shajiku1shajiku2shajiku3

 

以上1から3までの3つの分類の適当な組合わせによって種々の図法が考えられます。そのいずれかの場合においても4の正軸法、横軸法、斜軸法が考えられます。