国土地図株式会社

四季報

地図の見方・考え方 その1

 我が社は、昭和22年6月創立以来、測量業という技術サービス業種として縮尺に応じた測地的精度と正しい地理的因果関係を保持した地図製作を主要事業にしており、地図の縮尺に応じた測地的精度の保持に努めてきましたが、最近の地図の世界ではデジタル化の普及にともない地図の縮尺という概念が薄らぎ、公共測量作業規程においては地図情報レベルと記述され、許容される水平位置誤差と標高誤差はその地図情報レベルに対して規定されるようになりました。

アナログ技術の時代は地図に表示された縮尺で概ねその地図の測地的精度を把握する事が出来ましたが、デジタル化された地図から縮尺と測地的精度の関係を理解するにはベースとなっているもともとの地図の仕様を確認することが必要性となりました。

 デジタル地図はたとえば縮尺1/1万の地図をより大きな縮尺の地図から作成した場合、測地的精度は1/1万の地図より高い(良い)測地的精度を有していますが、もし1/1万より小さな縮尺の地図をもとに1/1万の地図を作成していたらその地図の測地的精度は1/1万以下(悪い)ということになります。

 最近需要の多い防災地図(ハザードマップ)の製作に当たっては経済性も勘案しつつ極力精度の高い地図をベースマップとして利用する提案を心がけていますが、利用者の立場からもそのベースとなっている地図がどのようなものか、どのような精度であるかを理解しておくことも必要ではと思います。

稲垣秀夫社長署名